中央美術協会九州支部の仲間の研修の場として、また地域の皆様に中央美術協会所属作家の実力をご覧いただくため、毎年3月に佐賀県立美術館で「中美九州展」を開催しています。今回、橋本 勝は変形200号とM30号を2枚出展しました。

今回のテーマは「柱状節理」です。柱状節理は玄武岩の石柱のことで、その断面はほぼ六角形をしています。北アイルランドのコーズウエイ海岸など外国でも沢山有名な名所があります。日本でも佐賀県唐津市の「七ツ釜」、福岡県糸島市の「芥屋の大門」など身近なところで見ることができます。私は十数年前から柱状節理の構造美に興味を持っていましたが、やっと柱状節理をテーマにした油彩作品の制作ができました。柱状節理の風景からは自然の力の偉大さ、強力さを感じることができ、その場に佇むことで数々の発想がわいてきました。

特に今回の変形200号(横260cm 縦65cm)は佐賀県唐津の七ツ釜、名護屋城遺跡、唐津城、博多の近代的なビル街などをイメージして描き、大自然の強固な岩盤の上に我々人類が暮らさせていただいている感謝の気持ちも込めてほぼ一年かけて制作したました。展覧会場での写真を2022年3月8日以降に「新作コーナー」に掲載しますので御高覧ください。