私は十数年前から柱状節理の構造美に興味を持っていましたが、やっと柱状節理をテーマーにした油彩画の制作に取り組む機会が来ました。柱状節理は玄武岩の石柱の事ですが、その断面はどの石柱でもほぼ六角形をしています。柱状節理は北アイルランドのコーズウエイ海岸やアメリカのデビルズタワーなどが有名ですが、日本各地にもたくさん存在します。例えば佐賀県唐津市の「七ツ釜」、福岡県糸島市の「芥屋の大門」など身近なところでも観ることができます。
私は「七ツ釜」の取材から、とても自然にできたものとは思えないその構造美から、沢山のインスピレーションが湧きだしてきました。今後、柱状節理シリーズとして最終作品は縦65㎝×横260㎝の作品を仕上げる予定ですが、今回アップしたのはその構想図の一つです。従来とは違ったイメージのシリーズにしようと思っています。